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怒り(いかり)とは、感情の一つで、何らかの不満・不平に対する感情的な反応である。

を立てる立腹などとも言う。カッとなる、に来ることも。生理的欲求を含む自らの欲求を妨げられた場合に起こるとされる。

 

表情 オランウータンによる怒りの表情。眉間にシワが寄り、唇の両端(口角)が下がる。

概要

怒りは、欲求が満たされない場合における行動の一つで、防衛機制では幾つかの欲求不満における精神的な活動が示されている。怒りは、精神活動のうちでは比較的単純かつ低次なもので、動物の多くでも似たような反応を見出すことができる。例えばを叩けば吠えられたり、尻尾を引っ張れば引っ掛かれる…などである。

怒りは、生物的な反応としては低次の反応でもあることから、精神の発達している人間では、様々な様式の複雑化がみられる。単純に生理的欲求が阻害されたために憤慨すること(寝ているのを無理に起こされたり、食事中に邪魔されたりなど)から、自身の信奉する道徳に基いてそれにそぐわない状況にたいしてや反社会的な行動を行う側を見て抱く義憤(ぎふん)や公憤(こうふん)など、多様性に富んでいる。反面、的外れな怒りとしては逆恨みなどもみられる。

怒りは非常に強い感情でもあることから、これを昇華し て他の行動欲求に振り分ける者も見られる。例えば、貧しいことから周囲に蔑まれた者がその扱いに怒りを感じ、社会的な成功を勝ち取るなどは、フィクション に於けるサクセスストーリーでもしばしば好まれる題材であるが、世の中から蔑まれるのも自分に至らぬ点があるからだと自らの在り様に憤慨して努力する者も いる。

 

表情

ヒトを含む一部の動物は、怒ったさいに独特の表情の変化が起こる。眉間にシワが寄り、唇の両端(口角)が下がる。こういった表情の変化は個体間のコミュニケーションに用いられもするサインである(なぜこういう表情になるかに関しては不明な点も多い)。 唇の両端が下がる点については、犬歯を見せること、つまり武器としてのを見せびらかすという、威嚇のためのデモンストレーションに由来する可能性がある。

 

怒りと判断力

怒りは正常な判断力を麻痺させる。絶対的な君主制の下では、王を怒らせることは極めて危険であり、怒らせたものの命にかかわった。王が道を誤った場合にそれを批判するのは命がけであった。韓非はその著作の中で王をにたとえ、竜の喉にある逆鱗に触れると、竜が怒り出すことから、これに触れないように説かなければならないと述べている。

逆に相手を怒らせ、その怒りの矛先を操作するのは扇動を行う方法のひとつである。

 

宗教における位置づけ

宗教では、怒りを人間の最もネガティブな感情と捉える。憤り、怒ることを憤怒といい、キリスト教では、七つの大罪のひとつとされる。仏教では、怒りは人間を地獄界の精神状態に追いやり、死後最悪の条件に転生すると考える。

他方、は往々にして怒る存在である。神の怒りは人間の中の正しくないものに向けられ、時にそれを滅ぼす。人間は神の怒りに触れないようにせねばならないと説く例があちこちにある。

 

社会における位置付け

怒りのうち、自らの欲求に基く怒り(私憤)は、その欲求が何であるかにも拠るが、それは社会の在り様に優先されるような性質は持たない。しかしそういった欲求や怒りが社会的な正義に合致するものである場合は、それに賛同する者も出る。また、公的な理由により怒ること(公憤)では怒りの対象が外部にあることから、同じような怒りを持つもの同士も発生する。怒れる大衆は、時にそのエネルギーで革命という形にもなって、社会(国家)をも動かす。

具体的な例を挙げるならば、ナイロンザイル事件において、登山で家族を失った者が、その原因となったと考えるナイロン製のザイル登山ロープ)を批判するのは私憤に基くものである。しかし同種の事故事例が増えると、同じ私憤を抱く者が集まる。更にメーカー側が製品としての問題を隠蔽するなどにもよって、その対応の不誠実さを知って怒りをおぼえる人も出る。同事件は後に続く消費者保護の日本における契機ともなった。

 

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