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現世(げんせ、げんせい、うつしよ)とは、われわれ人間が現在暮らしていると認識する物質的な世界、またはその認識。別表記として顕世がある。この世とも呼ぶ。仏教や古くは「げんぜ」ともいう。自分が今生きている(生を受けた)、この世界のことを指す
概要
現世に対する世界としては、幽世、前世、来世、あの世、天国、地獄などが考えられる(多くは宗教的背景を持つ)が、その存在は証明できない。また、現世も幻想または夢に過ぎない、またはわれわれが認識する世界は、共同幻想に過ぎずその存在は証明できないとの考えもあるが、共同幻想という認識こそが存在の証明であるとする考えもある。
仏教
仏教における「三世」のひとつで「前世」「今世」「来世」のうちの「今世」に該当する。 また時間軸とは別の認識として浄土教では「厭離穢土、欣求浄土」の概念がある。「穢土」とは穢(けが)れた世、という意味で現世にあたる。
『金剛般若経』では「一切の有為の法は、夢幻泡影の如し」とあり現世を夢幻、泡のように儚いものとして把握していたことが伺える。このように仏教では、現世を否定的に捉えていた。
後に浮世絵で有名となる「浮き世」も元は「憂き世」であり、江戸時代に「儚い、憂うべき世」という意味が「どうせ儚いのだから、その間は楽しく生きる(浮)世」に転じたとされる。
江戸川乱歩は「現世は夢、夜の夢こそまこと」としばしば好んで色紙に書いたことで知られる。
参考文献
- 『「はかなさ」と日本人』竹内整一平凡社新書 ISBN 4582853641
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